アスタキサンチンと活性酸素
アスタキサンチンと活性酸素
アスタキサンチンは抗酸化力があり、活性酸素の除去に効果的な成分です。
活性酸素は、生きていれば、必ず体内に発生する物質です。
本来、活性酸素は適量ならば、細菌・ウイルスから体内を防衛してくれます。
しかし、ストレスや不規則な生活などで、
体内の活性酸素の量が増えすぎると細胞や内臓を傷つけます。
その結果、シミ、シワなどの老化やガン、糖尿病、高血圧などの原因にもなります。
以下のような原因でも活性酸素は発生します。
・ 紫外線
・ 飲酒、喫煙
・ 車の排気ガス、ダイオキシン
・ 環境ホルモン
・ 殺虫剤、農薬、食品の防腐剤
・ 電磁波
・ 放射線
この活性酸素を、強力に除去するのがアスタキサンチンです。
活性酸素の種類
●スーパーオキサイド
食事で摂取した、たんぱく質、炭水化物、脂質を
エネルギーに変換するときに発生します。
また、虚血、炎症、放射照射などの場合に発生し、
生体内の活性酸素の中では最も毒性の高い酸素です。
●過酸化水素
呼吸など、生態活動しているときに発生している活性酸素。
SODによるスーパーオキサイド除去時や、
キサンチンオキシダーゼなどのオキシダーゼの酵素反応等から生成します。
●一重項酸素
紫外線を浴びると、皮膚の細胞で大量に発生します。
体内で発生した場合は、
蛋白、脂質、DNAなどと反応し障害を起こします。
これをを除去する物質は、トコフェロールやカロテノイドが効果的で、
中でも、アスタキサンチンが強力に作用します。
●ヒドロキシラジカル
一重項酸素と並んで非常に毒性の高い酸素。
体内では、たんぱく質、核酸、
脂質、糖質などと反応して細胞障害が生じます。
また、毒性が高いため効果的な抗酸化物質は特定されていませんが、
水に溶解しやすい為、アスコルビン酸(ビタミンC)により除去されると考えられています。
●過酸化脂質
活性酸素と悪玉コレステロール(LDL)が結びつくと
「過酸化脂質」が生成されます。
これは血管に付着しやすい性質を持っているため、
血液の通り道が狭くなり、 高血圧になったり、
心臓や脳への血流が悪くなって様々な疾患を起こすのです。
アトピー性皮膚炎の場合には、
過酸化脂質が皮膚の角質層を破壊します。
そして、皮膚の保湿機能が破壊され、
乾燥肌となり炎症を起こすのです。
・炎症が皮膚に起こるものが:アトピー性皮膚炎
・炎症が粘膜に起こるものが:気管支喘息や花粉症、アレルギー性鼻炎
↓
炎症を起こすと、更に活性酸素の発生を促し、悪循環。
アスタキサンチンには、このような活性酸素を除去する働きがあり、
さらには、ビタミンCやビタミンEよりも、はるかに優れた抗酸化力をもっています。
つまりは、アスタキサンチンは、
人体の酸化を防いでくれる最強の抗酸化物質といえるでしょう。