アスタキサンチンの天然型と合成型
アスタキサンチンの天然型と合成型
アスタキサンチンには天然型と合成型があります。
◆天然型アスタキサンチン
天然型のアスタキサンチンとは、カロテノイドの一種で、
エビやカニなどの甲殻類や、鮭、イクラ、鯛など、主に海の生物に多く含まれる成分です。
アスタキサンチンは赤色の色素ですので、
エビやカニの身や殻、イクラや鮭の身、鯛の皮の赤い色もこの影響です。
しかし、これらの生物でも、アスタキサンチンを体内で合成することができません。
アスタキサンチンは、主にヘマトコッカスという単細胞の藻類により生産されます。
ヘマトコッカス藻は単細胞の植物プランクトンです。
ヘマトコッカス藻は、最も高濃度にアスタキサンチンを生合成して
体内に蓄積することができる生体を持っています。
ヘマトコッカス藻は、普段は緑色をしていますが
紫外線を浴びるとアスタキサンチンを合成して赤くなります。
アスタキサンチンは、ヘマトコッカス藻から生産され、
それをオキアミなどの動物プランクトンが食べ、さらにエビ、カニ、魚類、というように
食物連鎖によってさまざまな生物の体に取り込まれています。
そのため、アスタキサンチンは自然界に広く分布しています。
その天然のアスタキサンチンは、抗酸化力に優れていて、
抗酸化系の成分ではピカイチの強さを持っているのです。
また、天然の成分であるため、安全性も高い成分です。
◆合成型アスタキサンチン
合成型のアスタキサンチンは、石油由来で生成されたものです。
ちなみに効果自体は、天然型のアスタキサンチンと変わりません。
しかし、肝心の抗酸化力が
合成型は天然型に比べて、約30%ほどの抗酸化力といわれます。
しかし、合成型のアスタキサンチンでも、意外と高いのが微妙なところです。
アスタキサンチンのサプリメントを選ぶときには、
添加されているアスタキサンチンの成分を確認しましょう。